BLOG ブログ

インプラント治療で骨が少ない場合に行う治療とは?骨造成の種類・費用・注意点を詳しく解説

こんにちは。
わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。

稲沢市、あま市、清須市、などの近くの地域で、
シニアの方々やそのご家族の方々に愛され、おすすめして頂ける歯科医院を
目指しています。

予約しなくてもご来院頂けますので、ぜひいつでもお気軽にお越しください。

「インプラントを入れたいけれど、骨が少ないと言われた」「顎の骨が薄い場合でもインプラント治療はできる?」「骨を増やす治療にはどのくらい費用がかかる?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着します。そのため、インプラントを安定して支えるための骨が十分にあることが重要です。

しかし、歯を失ったまま長期間経過している場合や、歯周病によって顎の骨が吸収されている場合などには、インプラントを埋め込むための骨が不足していることがあります。

このような場合でも、必ずしもインプラント治療を受けられないとは限りません。

骨の量や位置、欠損部位などを検査したうえで、「骨造成」と呼ばれる治療を行い、インプラントを埋入できる状態を整える方法があります。

代表的な骨造成には、GBR法、ソケットリフト、サイナスリフトなどがあります。どの方法が適しているかは、上顎・下顎の違いや骨の高さ・厚み、不足している範囲などによって異なります。

また、骨造成を行えば誰でも必ずインプラント治療ができるというわけではありません。歯周病や全身疾患の状態、喫煙習慣、口腔内の衛生状態なども考慮する必要があります。

今回は、インプラント治療で「骨が少ない」と言われる理由、骨が不足する原因、骨造成の代表的な方法、治療期間、費用の目安、メリット・デメリット、治療前に知っておきたい注意点について詳しく解説します。



◆◇ なぜインプラント治療では顎の骨が重要なの?

インプラント治療では、顎の骨の中に人工歯根であるインプラント体を埋め込みます。

インプラント体が顎の骨としっかり結合することで、人工歯を支える土台として機能します。

天然歯の場合は、歯根の周囲に歯根膜などの組織がありますが、インプラントでは顎の骨との結合が重要になります。

そのため、インプラントを埋め込む予定の場所に十分な骨がない場合には、そのまま埋入することが難しいケースがあります。

特に重要になるのが、以下のような骨の状態です。

・骨の高さが十分にあるか
・骨の幅や厚みが十分にあるか
・インプラントを安定して固定できるか
・重要な神経や血管との距離が確保できるか
・上顎洞などの解剖学的な構造との位置関係に問題がないか

これらを確認するため、インプラント治療前にはレントゲン撮影やCT撮影などを行うことがあります。

CTでは顎の骨を立体的に確認できるため、骨の高さや幅だけでなく、神経や上顎洞などとの位置関係を把握するのにも役立ちます。

「骨が少ない」と言われた場合には、単純に骨の量だけを見るのではなく、どの部分の骨がどの程度不足しているのかを確認することが重要です。



◆◇ インプラント治療で骨が少なくなる主な原因

顎の骨が少なくなる原因はいくつかあります。

代表的なのが、歯を失った後に起こる骨吸収です。

また、歯周病によって歯を支えていた骨が失われているケースもあります。

ここでは、顎の骨が不足する主な原因について解説します。

歯を失ったまま長期間経過している

歯を失うと、その歯を支えていた顎の骨には徐々に変化が起こります。

天然歯がなくなると、その部分に噛む力が伝わりにくくなるため、歯を支えていた骨が吸収され、少しずつ高さや幅が減少することがあります。

特に歯を抜いた後、長期間そのままにしていた場合には、インプラントを埋入するための骨が不足していることがあります。

もちろん、骨吸収の程度には個人差があります。

歯を失った部位や経過期間、もともとの骨の状態などによって異なるため、実際の骨の状態は画像検査などで確認する必要があります。

歯周病によって骨が吸収している

歯周病は、歯ぐきだけの病気ではありません。

進行すると、歯を支えている歯槽骨が破壊されることがあります。

重度の歯周病によって歯を失った場合には、インプラントを埋め込む部分の骨も少なくなっている可能性があります。

そのため、歯周病が原因で歯を失った方がインプラント治療を検討する場合には、現在の歯周病の状態を確認することが重要です。

歯周病がコントロールされていない状態でインプラント治療を行うと、治療後のトラブルにつながる可能性があります。

インプラント治療を成功させるためにも、まず口腔内の炎症を抑え、歯周病の管理を行うことが大切です。

抜歯後に骨が大きく吸収している

虫歯や歯周病などによって歯を抜いた後、時間が経過すると、抜歯した部分の骨が吸収されることがあります。

また、抜歯の原因となった病気や炎症が強かった場合には、骨の状態が大きく変化していることもあります。

抜歯後にすぐインプラントを埋入する方法や、抜歯と同時に骨を補う処置を検討する場合もありますが、すべてのケースで適応できるわけではありません。

インプラント治療を将来的に検討している場合には、抜歯後の治療計画について歯科医師と相談しておくことが重要です。

上顎の奥歯は骨が不足しやすい

上顎の奥歯では、「上顎洞」と呼ばれる空洞が存在します。

歯を失った後に骨が吸収すると、インプラントを埋め込むために必要な骨の高さが不足することがあります。

このような場合に検討されるのが、上顎洞を利用して骨の高さを確保する「サイナスリフト」や「ソケットリフト」です。

上顎奥歯のインプラントでは、顎の骨だけでなく上顎洞との位置関係を確認する必要があります。



◆◇ 骨が少ない場合に行う「骨造成」とは?

骨造成とは、インプラントを埋め込むために必要な骨の量を確保することを目的として行う治療です。

骨補填材などを使用して骨の再生を促したり、上顎洞の位置を調整してインプラントを埋入できるスペースを確保したりします。

骨造成には複数の方法があり、骨が不足している場所や程度によって治療法を選択します。

代表的なものとして、以下の方法があります。

・GBR法
・ソケットリフト
・サイナスリフト
・ソケットプリザベーション
・自家骨を利用した骨造成

ただし、すべての歯科医院ですべての骨造成に対応しているとは限りません。

また、骨造成を行えば必ずインプラントが可能になるとは限りません。

患者さんの骨の状態や全身状態を検査し、治療のメリットとリスクを考慮したうえで判断する必要があります。



◆◇ 骨造成の代表的な方法①GBR法

GBR法は「Guided Bone Regeneration」の略で、日本語では「骨誘導再生法」と呼ばれます。

主に、インプラントを埋め込む部分の骨の幅や高さが不足している場合に検討される方法です。

骨が不足している部分に骨補填材などを入れ、その周囲を特殊な膜で覆うことで、骨が再生するためのスペースを確保します。

骨が再生するスペースに歯肉などの軟組織が入り込むことを防ぎながら、骨の形成を促すことを目的とします。

骨の不足量が比較的小さいケースでは、インプラント埋入と同時にGBRを行う場合があります。

一方で、骨の不足量が大きい場合には、先に骨造成を行い、骨の状態が改善してからインプラントを埋入することがあります。

どちらの方法が適しているかは、骨の量や状態によって異なります。

GBR法では、骨補填材として自家骨や人工骨、その他の骨補填材などが使用されることがあります。

使用する材料についても、それぞれ特徴があるため、治療前に歯科医師から説明を受けましょう。



◆◇ 骨造成の代表的な方法②ソケットリフト

ソケットリフトは、主に上顎の奥歯で骨の高さが不足している場合に検討される方法です。

上顎の奥歯の上方には「上顎洞」という空洞があります。

インプラントを埋め込むための骨が薄くなっている場合、インプラントの先端が上顎洞へ入り込まないように、上顎洞の底を持ち上げ、そのスペースに骨補填材などを入れる処置を行うことがあります。

これがソケットリフトです。

骨の不足量が比較的少ない場合に適応されることが多く、インプラント埋入と同時に行えるケースもあります。

ただし、具体的な適応条件は患者さんの骨の状態や使用する術式によって異なります。

CT画像などを確認し、上顎洞の状態も含めて判断する必要があります。



◆◇ 骨造成の代表的な方法③サイナスリフト

サイナスリフトも、上顎の奥歯で骨の高さが不足している場合に行われる骨造成の方法です。

ソケットリフトと同じく、上顎洞のスペースを利用して骨の高さを確保します。

サイナスリフトでは、上顎洞の側面からアプローチして上顎洞粘膜を持ち上げ、その下に骨補填材などを入れて骨の形成を促します。

ソケットリフトと比べて、より大きく骨の高さが不足している場合に検討されることがあります。

ただし、手術範囲が大きくなるほど身体的な負担や治療期間なども考慮する必要があります。

上顎洞の状態によっては治療が難しい場合もあるため、CTなどを使った事前の検査が重要です。



◆◇ 骨造成の代表的な方法④ソケットプリザベーション

ソケットプリザベーションは、抜歯後の骨吸収を抑えることを目的として行う処置です。

歯を抜いた直後の穴を「抜歯窩」といいます。

抜歯後には、この部分の骨が徐々に吸収されることがあります。

そこで、抜歯した部分に骨補填材などを入れて、骨の形態をできるだけ維持することを目指します。

将来的にインプラント治療を予定している場合に検討されることがあります。

ただし、ソケットプリザベーションを行えば、将来必ず骨造成が不要になるとは限りません。

抜歯部位や骨の状態、治癒の経過などによって、その後の治療計画は変わります。



◆◇ 骨造成にかかる費用の目安

インプラント治療で骨が少ない場合に気になるのが、骨造成にかかる費用です。

骨造成は健康保険が適用されない自由診療として行われることが多く、費用は歯科医院や使用する材料、術式、骨の不足量などによって大きく異なります。

一般的には、GBR法、ソケットリフト、サイナスリフトなどでそれぞれ費用設定が異なります。

また、骨造成の費用がインプラント治療費に含まれている歯科医院もあれば、別途費用が必要になる歯科医院もあります。

そのため、単純に「骨造成はいくら」と比較するだけではなく、治療全体にかかる費用を確認することが重要です。

確認しておきたい費用には、以下のようなものがあります。

・初診料や相談料
・レントゲン・CTなどの検査費用
・インプラント体の費用
・手術費用
・骨造成費用
・アバットメントの費用
・人工歯の費用
・仮歯の費用
・術後のメンテナンス費用
・必要に応じた追加処置の費用

骨造成だけでなく、インプラント治療全体でいくら必要になるのかを確認しておきましょう。

なお、自由診療の料金は医療機関によって異なるため、具体的な金額については治療を受ける歯科医院へ確認することをおすすめします。



◆◇ 骨造成を行うと治療期間は長くなる?

骨造成を行う場合、通常のインプラント治療より治療期間が長くなる可能性があります。

これは、骨造成を行った後、骨が形成されて安定するまでの治癒期間が必要になることがあるためです。

骨の状態や治療方法によっては、骨造成とインプラント埋入を同時に行える場合があります。

一方で、骨の不足量が多い場合には、先に骨造成を行い、一定期間経過してからインプラントを埋入することがあります。

そのため、治療期間は患者さんによって大きく異なります。

また、インプラント埋入後にも、インプラント体と顎の骨が結合するまでの治癒期間が必要です。

「骨造成をしたら何カ月でインプラントが入る」と一律に判断することはできません。

治療前に、骨造成から人工歯の装着までの大まかなスケジュールを歯科医師に確認しておくとよいでしょう。



◆◇ 骨造成にはどんなメリットがある?

骨造成の大きなメリットは、顎の骨が不足しているためにインプラント治療が難しいケースでも、治療の選択肢を広げられる可能性があることです。

十分な骨がない場合、そのままインプラントを埋入すると、インプラントの安定性や周囲組織への影響などが問題になる可能性があります。

そこで骨造成を行い、インプラントを適切な位置に埋入できる環境を整えることを目指します。

また、骨が大きく吸収している場合、骨の形態を整えることで、インプラントだけでなく周囲の歯ぐきや人工歯の見た目にも配慮した治療計画を立てやすくなる場合があります。

特に前歯では、人工歯だけでなく歯ぐきのラインや周囲の骨の状態も審美性に関係します。

ただし、骨造成を行ったからといって、必ず希望どおりの仕上がりになるとは限りません。

治療前に、どこまで改善できる可能性があるのか、どのようなリスクがあるのかについて十分に説明を受けることが重要です。



◆◇ 骨造成にはデメリットやリスクもある

骨造成はインプラント治療の可能性を広げる一方、注意点もあります。

通常のインプラント埋入だけの場合と比べて、外科的な処置が増えるため、腫れや痛み、出血などの負担が増える可能性があります。

また、骨造成を行った部分が感染すると、骨の形成がうまく進まない場合があります。

そのほか、使用する材料や術式によって、治療後の経過やリスクは異なります。

上顎洞に関係するソケットリフトやサイナスリフトでは、上顎洞粘膜の損傷や、既存の副鼻腔の問題などにも注意が必要です。

さらに、骨造成を行ったからといって、必ず十分な骨が形成されるとは限りません。

骨の状態によっては追加の処置が必要になったり、治療計画を変更したりする場合があります。

そのため、治療前には「成功するかどうか」だけではなく、うまく骨が形成されなかった場合にどのような対応をするのかについても確認しておくと安心です。



◆◇ 骨造成を受ける前に歯周病の治療が重要

インプラント治療を検討する際には、歯周病の状態を確認することが重要です。

歯周病によって顎の骨が失われている場合、インプラント治療を行う前に歯周病を適切にコントロールする必要があります。

歯周病は、歯を失った後に終わる病気ではありません。

口腔内に歯周病の原因となる細菌が多い状態が続いていると、インプラント周囲にも炎症が起こる可能性があります。

インプラントの周囲で起こる炎症には「インプラント周囲粘膜炎」や「インプラント周囲炎」があります。

特にインプラント周囲炎が進行すると、インプラントを支えている骨が吸収する可能性があります。

インプラントを長く使用するためには、治療前から口腔内の衛生状態を整え、治療後も継続してメンテナンスすることが大切です。



◆◇ 喫煙習慣がある場合は注意が必要

インプラント治療や骨造成を検討する場合、喫煙習慣についても歯科医師に伝えておきましょう。

喫煙は、歯周病のリスクや治癒に関係することが知られています。

インプラント治療では、手術後に組織が適切に治癒し、インプラントと骨が安定して結合することが重要です。

そのため、喫煙習慣がある方は、治療を始める前に禁煙や本数を減らすことについて歯科医師からアドバイスを受けることがあります。

電子タバコなどについても、自己判断で「紙巻きタバコより問題ない」と考えず、使用状況を含めて歯科医師へ伝えることが大切です。

喫煙がある場合には、治療のリスクや予後について十分な説明を受けたうえで、治療を検討しましょう。



◆◇ 骨が少ない場合はインプラント以外の治療も選択肢

顎の骨が少ない場合でも、必ず骨造成をしてインプラントを入れなければならないわけではありません。

歯を失った部分を補う方法には、インプラント以外にも入れ歯やブリッジがあります。

入れ歯は、取り外しが可能な人工歯によって欠損部分を補う治療です。

インプラントのように顎の骨へ人工歯根を埋め込む必要がないため、骨の量が少ない場合でも選択しやすい治療法です。

ブリッジは、失った歯の両隣にある歯を支台として、人工歯を固定する方法です。

ただし、ブリッジでは支台となる歯を削る必要がある場合があります。

それぞれの治療にはメリットとデメリットがあります。

「インプラントができるか」だけでなく、「自分にとってどの治療方法が適しているか」という視点で比較することが重要です。



◆◇ 骨造成をすれば誰でもインプラントができる?

骨造成は、顎の骨が不足している場合にインプラント治療を可能にするための有力な選択肢ですが、誰でも必ず受けられるわけではありません。

インプラント治療では、顎の骨だけでなく、全身の健康状態や口腔内の環境などを総合的に確認する必要があります。

例えば、糖尿病などの全身疾患がある場合には、治療前に病状が適切に管理されているか確認する必要があります。

また、重度の歯周病がある場合には、先に歯周病の治療を行う必要があります。

服用している薬によっては、外科処置の際に注意が必要になる場合もあります。

そのため、持病がある方や薬を服用している方は、必ず歯科医師に伝えてください。

また、治療に必要な清掃状態を維持できることも重要です。

インプラントは治療後も毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスが必要になります。



◆◇ インプラント治療前のCT検査が重要な理由

骨が少ない場合のインプラント治療では、CT検査が重要な役割を果たします。

通常のレントゲンでは、顎の骨を二次元的に確認します。

一方、歯科用CTでは顎の骨を立体的に確認できるため、骨の高さや幅、神経、上顎洞などの位置関係を詳しく確認できます。

特に骨造成を検討する場合には、「どこがどの程度不足しているのか」を把握することが治療計画の基礎になります。

CT画像をもとに、インプラントをどの位置に埋め込むのか、骨造成が必要なのか、どの術式が適しているのかなどを検討します。

また、骨の量だけでなく、周囲の解剖学的な構造を把握することで、より安全性に配慮した治療計画を立てやすくなります。



◆◇ 骨が少ないと言われたら確認したいポイント

歯科医院で「骨が少ない」と言われた場合には、具体的にどの部分が不足しているのかを確認しましょう。

例えば、

「骨の高さが不足しているのか」

「骨の幅が不足しているのか」

「上顎洞との距離が近いのか」

「神経との距離に問題があるのか」

などによって、必要な治療方法が変わる可能性があります。

また、以下の点についても確認しておくとよいでしょう。

・骨造成は必要なのか
・どの方法を行うのか
・骨造成とインプラント埋入を同時に行えるのか
・別々に行う必要があるのか
・治療期間はどのくらいか
・骨造成の費用はいくらか
・インプラント治療全体の費用はいくらか
・治療のリスクは何か
・骨が十分に形成されなかった場合はどうするのか
・インプラント以外の選択肢はあるのか
・治療後のメンテナンスはどのように行うのか

これらを理解したうえで、治療を受けるかどうかを判断しましょう。



◆◇ インプラント治療で骨が少ない場合に関するよくある質問

骨が少ないとインプラントはできませんか?

骨が少ないからといって、必ずインプラントができないとは限りません。GBR法やソケットリフト、サイナスリフトなどの骨造成を行うことで、インプラントを埋入できる状態を目指せる場合があります。ただし、骨の不足量や位置、全身状態などによって適応は異なります。

骨造成とはどんな治療ですか?

骨造成とは、インプラントを支えるために必要な骨の量を確保することを目的とした治療です。骨補填材などを使用して骨の形成を促したり、上顎洞の底を持ち上げて骨を作るためのスペースを確保したりします。骨の状態に応じて適切な方法を選択します。

骨造成にはどのくらい費用がかかりますか?

骨造成は自由診療となることが多く、費用は歯科医院、使用する材料、骨の不足量、術式などによって異なります。また、インプラント費用に含まれている場合と、別途必要になる場合があります。治療前に骨造成だけでなく、検査から人工歯装着、メンテナンスまで含めた総額を確認しましょう。

骨造成をすると治療期間は長くなりますか?

骨造成を行う場合、骨が形成されて安定するまでの治癒期間が必要になることがあり、治療期間が長くなる可能性があります。ただし、骨の不足量が少ない場合などには、骨造成とインプラント埋入を同時に行えることもあります。治療期間は個々の症例によって異なります。

サイナスリフトとソケットリフトの違いは何ですか?

どちらも主に上顎奥歯の骨の高さが不足している場合に行われる治療ですが、アプローチ方法や適応となる骨の状態などが異なります。一般的には、骨の不足量が比較的小さい場合にはソケットリフト、大きく不足している場合にはサイナスリフトが検討されることがありますが、実際の適応はCT画像などをもとに判断します。

歯周病があっても骨造成やインプラント治療はできますか?

歯周病がある場合でも、状態を適切に管理したうえでインプラント治療を検討できるケースはあります。ただし、歯周病がコントロールされていない状態で治療を行うと、インプラント周囲の炎症などにつながる可能性があります。まず歯周病の状態を確認し、必要な治療を行うことが重要です。

喫煙していてもインプラント治療はできますか?

喫煙している方でも治療を検討できるケースはありますが、喫煙は治癒や歯周組織の健康などに悪影響を及ぼす可能性があります。インプラント治療を検討している場合には、喫煙状況を歯科医師に伝え、禁煙や減煙について相談しましょう。

骨造成は痛いですか?

骨造成は外科的な処置を伴うため、術後に腫れや痛みが生じる可能性があります。ただし、麻酔を使用して処置を行い、術後には必要に応じて痛み止めなどが処方されます。痛みや腫れの程度は、術式や処置範囲、個人差によって異なります。

骨造成をすれば必ず骨が増えますか?

骨造成を行っても、すべてのケースで期待した量の骨が形成されるとは限りません。感染や全身状態、喫煙、口腔内の清掃状態など、さまざまな要因が治癒に影響する可能性があります。治療前に、成功率だけでなく考えられるリスクや、うまく骨が形成されなかった場合の対応についても確認しておきましょう。

インプラント以外の治療方法もありますか?

あります。歯を失った場合の治療には、インプラントのほか、ブリッジや入れ歯などがあります。骨の量が少ない場合には、骨造成を行わずに入れ歯などを選択できる場合もあります。それぞれのメリット・デメリットを比較し、自分の口腔内や生活スタイルに合った治療法を選ぶことが大切です。



◆◇ 骨が少なくてもインプラントを諦めない!検査で状態を確認し自分に合った治療を選びましょう

インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込むため、インプラントを支えるための骨が十分にあることが重要です。

しかし、歯を失ってから長期間経過している場合や、歯周病によって顎の骨が吸収されている場合などには、骨の高さや幅が不足していることがあります。

「骨が少ない」と言われた場合でも、インプラント治療を諦めなければならないとは限りません。

GBR法、ソケットリフト、サイナスリフトなどの骨造成を行うことで、インプラントを埋入できる環境を整えられる可能性があります。

一方で、骨造成には外科的な処置が必要になるため、腫れや痛み、感染などのリスクがあります。また、治療期間が長くなる可能性があり、自由診療となることが多いため、費用についても事前に確認しておくことが大切です。

特に重要なのは、「骨を増やせばインプラントができる」と単純に考えないことです。

インプラント治療では、顎の骨の状態だけでなく、歯周病の有無、口腔内の清掃状態、噛み合わせ、全身疾患、服薬状況、喫煙習慣など、さまざまな要素を総合的に確認する必要があります。

また、インプラントだけが失った歯を補う方法ではありません。

ブリッジや入れ歯などにもそれぞれ特徴があるため、骨造成をしてインプラントを行う場合と、別の治療方法を選択する場合を比較したうえで、自分に合った治療法を検討することが大切です。

インプラント治療を検討していて「骨が少ない」と言われた方は、まずCTなどの検査を受け、具体的にどの部分の骨がどの程度不足しているのかを確認してみましょう。

そして、

「骨造成は必要なのか」

「どの方法が適しているのか」

「治療期間はどのくらいか」

「費用は総額でいくらか」

「骨造成を行わない場合の選択肢はあるか」

などを歯科医師に確認することをおすすめします。

骨の状態は患者さんによって大きく異なります。

そのため、インターネットで見つけた治療例や費用だけを基準に判断するのではなく、自分自身の口腔内を検査したうえで治療計画を立てることが重要です。

「インプラントをしたいけれど骨がない」と悩んでいる方も、まずは歯科医院で相談してみてください。

適切な検査と診断を受けることで、骨造成を含めたインプラント治療の可能性だけでなく、ブリッジや入れ歯などを含めた複数の選択肢を比較できるようになります。

失った歯を補う治療は、見た目だけでなく、噛む機能や残っている歯の健康にも関係します。

将来の口腔内をできるだけ長く健康に保つためにも、治療方法やメリット・デメリット、費用、治療期間、治療後のメンテナンスまで理解したうえで、自分に合った治療を選択しましょう。