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親知らずの虫歯を放置するとどうなる?考えられるリスクや治療法・予防法を歯科医が詳しく解説

こんにちは。
わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。

稲沢市、あま市、清須市、などの近くの地域で、
シニアの方々やそのご家族の方々に愛され、おすすめして頂ける歯科医院を
目指しています。

予約しなくてもご来院頂けますので、ぜひいつでもお気軽にお越しください。

「親知らずが虫歯になったけれど痛くないから大丈夫?」「親知らずの虫歯は抜いたほうがいい?」「放置すると他の歯にも影響するの?」と疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

親知らずは一番奥に生えてくる歯であるため、歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすいことから虫歯や歯周病になりやすい歯として知られています。また、斜めに生えたり、歯ぐきに一部埋まった状態で生えてきたりすることも多く、清掃が難しいことも特徴です。

「痛みがないから様子を見よう」と考えて放置してしまう方もいますが、親知らずの虫歯は自覚症状が少ないまま進行することがあり、気付いたときには歯だけでなく、隣の健康な歯まで虫歯になっているケースも少なくありません。さらに、炎症や腫れを繰り返したり、強い痛みが出たり、最終的には抜歯が必要になることもあります。

一方で、すべての親知らずを抜かなければならないわけではありません。まっすぐ正常に生え、しっかりと歯磨きができている親知らずであれば、そのまま残せるケースもあります。

この記事では、親知らずが虫歯になりやすい理由、放置するリスク、治療方法、抜歯が必要になるケース、毎日の予防方法について詳しく解説します。


◆◇ 親知らずとは?なぜ虫歯になりやすいの?

親知らずは、永久歯の中で最後に生えてくる第三大臼歯です。

一般的には17歳から30歳頃に生えてくることが多いですが、生えてこない方や、骨の中に埋まったままの方もいます。

現代人は顎が小さくなっている傾向があるため、親知らずが十分なスペースを確保できず、斜めや横向きに生えてくることが少なくありません。

このような生え方になると、歯ブラシが届きにくくなり、食べかすやプラークが溜まりやすくなります。

また、一部だけ歯ぐきから出ている状態では、歯と歯ぐきの間へ細菌が入り込みやすくなり、虫歯だけではなく歯ぐきの炎症も起こしやすくなります。

さらに、親知らずはお口の一番奥に位置しているため、自分ではしっかり磨いているつもりでも磨き残しが多くなります。

毎日の歯磨きだけでは十分に汚れを除去できないこともあり、気付かないうちに虫歯が進行してしまうケースも珍しくありません。

このように、親知らずは位置や生え方の影響から、他の歯よりも虫歯になるリスクが高い歯なのです。


◆◇ 親知らずの虫歯を放置するとどうなる?

親知らずの虫歯を放置すると、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。

最初は小さな虫歯でも、放置することで細菌は歯の内部へと進行し、神経まで感染が広がることがあります。

神経まで達すると、冷たいものや温かいものがしみるだけでなく、ズキズキとした強い痛みが現れることがあります。

さらに進行すると神経が壊死し、一時的に痛みがなくなる場合があります。

しかし、これは治ったわけではありません。

歯の根の先へ感染が広がり、膿がたまることで歯ぐきが大きく腫れたり、顔まで腫れることもあります。

場合によっては口が開けにくくなったり、発熱を伴ったりすることもあります。

また、親知らずは虫歯が進行しやすい一方で治療が難しい歯でもあります。

奥まった場所にあるため器具が届きにくく、大きな虫歯では十分な治療が困難になることがあります。

その結果、保存が難しいと判断され、抜歯が選択されるケースも少なくありません。

痛みがないからと放置することは、お口全体の健康にも影響を及ぼす可能性があります。


◆◇ 隣の歯まで虫歯になることがある?

親知らずの虫歯で特に注意したいのが、隣の第二大臼歯への影響です。

斜めに生えた親知らずでは、隣の歯との間へ汚れが溜まりやすくなります。

歯ブラシやデンタルフロスが届きにくいため、細菌が増殖し、親知らずだけではなく健康な奥歯まで虫歯になることがあります。

第二大臼歯は食事の際に重要な役割を果たす歯です。

親知らずよりも噛む力への影響が大きいため、この歯まで失ってしまうと食事や噛み合わせへ大きな影響が出る可能性があります。

さらに、親知らずと隣の歯の間で歯周病が進行し、歯を支える骨が減少することもあります。

親知らず一本の問題だと思っていても、実際には健康な歯まで巻き込んでしまうケースは少なくありません。

そのため、親知らずに異常が見つかった場合には早めの対応が重要になります。


◆◇ 親知らずは抜いたほうがいい?

「虫歯になった親知らずは必ず抜かなければいけない」というわけではありません。

まっすぐ正常に生えていて、しっかり噛み合っており、歯磨きも十分にできている場合には、治療して残せるケースがあります。

しかし、次のような場合には抜歯が検討されることが多くなります。

親知らずが横向きや斜めに生えている場合。

虫歯が大きく進行している場合。

何度も歯ぐきが腫れている場合。

隣の歯へ悪影響を及ぼしている場合。

十分な歯磨きができず、今後も虫歯を繰り返す可能性が高い場合です。

親知らずは一番奥にあるため、被せ物や根管治療などが難しいこともあります。

将来的なリスクを考慮し、保存よりも抜歯のほうがメリットが大きいと判断されるケースも少なくありません。

抜歯が必要かどうかはレントゲンやCT検査などを行い、歯科医師が総合的に判断します。


◆◇ 親知らずの虫歯を予防する方法

親知らずを残す場合には、毎日のセルフケアが非常に重要になります。

奥まで届きやすいコンパクトヘッドの歯ブラシを使用し、鏡を見ながら丁寧に磨くことが大切です。

親知らずの周囲は歯ぐきとの境目へ汚れが溜まりやすいため、毛先を細かく動かしながら優しく清掃します。

また、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、隣の歯との間の汚れも除去しやすくなります。

フッ化物配合歯磨き剤を使用すると、虫歯予防効果も期待できます。

さらに、甘い飲み物や間食が多い生活習慣は虫歯リスクを高めるため、食生活の見直しも大切です。

セルフケアだけでは落とせない歯石や着色は歯科医院でクリーニングを受けましょう。

定期検診では親知らずだけではなく、隣の歯まで詳しく確認できるため、虫歯を早期に発見しやすくなります。


◆◇ 親知らずが痛い・腫れたときの対処法

親知らずに痛みや腫れが出た場合には、できるだけ早く歯科医院を受診することが重要です。

自己判断で放置すると炎症が悪化し、腫れが広がることがあります。

受診までの間は、お口の中を清潔に保ち、患部を強く刺激しないようにしましょう。

強いうがいを繰り返すとかえって傷口を刺激することもあるため注意が必要です。

痛みが強い場合には、市販の鎮痛薬を使用できる場合もありますが、あくまでも一時的な対処です。

また、腫れているからといって温めると血流が良くなり、炎症が悪化することがあります。

反対に、冷やしすぎも治癒を妨げる可能性があるため、自己流の処置は避けましょう。

歯科医院では虫歯の進行状況や炎症の程度を確認し、保存治療か抜歯かを判断します。

早めに受診することで治療の選択肢も広がります。


◆◇ 定期検診が親知らずを守るための第一歩

親知らずは自分では状態を確認しにくく、虫歯になっても初期にはほとんど症状がありません。

そのため、定期検診でレントゲン撮影を行い、親知らずの状態を確認することが重要です。

虫歯だけではなく、生え方や歯周病の有無、隣の歯への影響も詳しく確認できます。

特に斜めに生えている親知らずでは、痛みがなくても虫歯や歯周病が進行していることがあります。

定期的なクリーニングによって歯石を除去し、磨き方のアドバイスを受けることで、親知らずを健康に保ちやすくなります。

「症状が出たら受診する」のではなく、「悪くならないために通院する」という意識が、将来のお口の健康につながります。


◆◇ 親知らずの虫歯は早めの発見・早めの対応が大切

親知らずは、お口の一番奥に生えていることや、生え方に問題があることが多いため、虫歯や歯周病になりやすい歯です。痛みがないからと放置してしまうと、虫歯が進行して神経まで感染が広がったり、歯ぐきが腫れたりするだけでなく、隣の健康な歯まで虫歯や歯周病になるリスクがあります。

すべての親知らずが抜歯の対象になるわけではありませんが、生え方や虫歯の進行状況によっては、将来的なトラブルを防ぐために抜歯が勧められることもあります。どのような治療が適しているかは、お口の状態を詳しく検査したうえで判断することが大切です。

毎日の丁寧な歯磨きやデンタルフロスの使用、食生活の見直しに加えて、歯科医院での定期検診とクリーニングを受けることで、親知らずの虫歯を予防しやすくなります。

「親知らずが磨きにくい」「奥歯が痛む」「親知らずが虫歯かもしれない」と感じたら、症状が軽いうちに歯科医院で診てもらいましょう。早めの発見と適切な対応が、大切な歯を守り、お口全体の健康を維持することにつながります。