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なぜ歯ぐきは下がる?4つの原因と元に近づけるための治療法まとめ

こんにちは。
わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。

稲沢市、あま市、清須市、などの近くの地域で、
シニアの方々やそのご家族の方々に愛され、おすすめして頂ける歯科医院を
目指しています。

予約しなくてもご来院頂けますので、ぜひいつでもお気軽にお越しください。


「歯が長く見える」「冷たいものがしみる」
そんな症状がある場合、歯ぐきが下がっている可能性があります。

歯ぐきが下がると見た目が変わるだけでなく、知覚過敏や虫歯、歯周病のリスクが高まり、放置すると歯を失うことにもつながります。
今回は、歯ぐきが下がる主な原因と、改善に向けた治療法をわかりやすく解説します。


1. 歯ぐきが下がる原因① 歯周病による歯槽骨の破壊

歯ぐきが下がる原因の中で最も多いのが歯周病です。

1-1. 細菌が炎症を起こして歯ぐきが後退する

歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、それに伴って歯ぐきも下がっていきます。

1-2. 自覚症状が少ないため気づきにくい

  • 歯ぐきの腫れ

  • 出血

  • 口臭
    などが起こっていても、痛みが少ないため気づかないケースが多く、気づいた時には歯ぐきが大きく下がっていることもあります。


2. 歯ぐきが下がる原因② 間違った歯磨き(ブラッシング圧の強さ)

歯磨きをしっかりしているつもりでも、力が強すぎると逆効果です。

2-1. ゴシゴシ磨きが歯ぐきを傷つける

硬い毛の歯ブラシで強く磨くと、歯ぐきにダメージが蓄積されて下がってしまいます。

2-2. 歯の根元が削れて知覚過敏の原因にも

強いブラッシングにより、歯の表面が削れてしまうことがあり、これが歯ぐき下がりを悪化させることもあります。


3. 歯ぐきが下がる原因③ 加齢によるボリュームの減少

年齢とともに歯ぐきが痩せていくのは自然な現象です。

3-1. コラーゲン量の減少による影響

加齢によって歯ぐきのハリが弱くなり、少しずつ薄くなることで歯が長く見えるようになります。

3-2. 歯周病と組み合わさると進行しやすい

加齢が背景にある場合、歯周病が進行するとさらに歯ぐきの後退が早まります。


4. 歯ぐきが下がる原因④ 噛み合わせや歯並びの問題

歯ぐきは、歯への力のかかり方にも影響を受けています。

4-1. 強い噛む力が負担をかける

歯ぎしりや食いしばりがあると、歯ぐきや骨に大きな負担がかかり、後退を招くことがあります。

4-2. 歯並びが悪い場所は下がりやすい

歯が前後にずれている部分は歯ぐきが薄く、ブラシが当たりにくいため、歯ぐき下がりが進む傾向にあります。


5. 下がった歯ぐきは戻せる?改善するための治療法

一度下がった歯ぐきは自然に元に戻ることはありません。
しかし、適切な治療によって改善したり、進行を食い止めたりできます。


6. 歯ぐきを戻すための治療法① 歯周病治療

歯ぐき下がりの原因が歯周病である場合、まず炎症を抑えることが最優先です。

6-1. スケーリング・SRPで歯石を除去

歯周ポケット内の歯石や細菌を徹底的に取り除くことで、歯ぐきが引き締まり、進行を止めることができます。

6-2. 中等度以上は外科治療を行うことも

深いポケットや骨の吸収がある場合、歯周外科で根面を清掃し、炎症を取り除きます。


7. 歯ぐきを戻すための治療法② 歯肉移植(歯ぐきの再生治療)

歯ぐきが大きく下がってしまった場合、歯肉移植が行われることがあります。

7-1. 自分の歯ぐきを移植する方法

上あごの内側から歯ぐきを少量採取し、下がった部分に移植して歯根を覆う治療です。

7-2. 審美面でも有効

露出した歯根を覆うことで、歯が長く見える状態を改善し、見た目のバランスが整います。


8. 下がった歯ぐきをこれ以上進行させないために

8-1. 正しい歯磨きに変える

柔らかめの歯ブラシを使い、力を入れずにやさしく磨くことが大切です。

8-2. 歯ぎしり対策を行う

マウスピース(ナイトガード)で歯への負担を軽減できます。

8-3. 定期的なメンテナンスが必須

歯科医院でのクリーニングや歯周検査を受けることで、進行を防ぐことができます。


まとめ:歯ぐき下がりは早期ケアが鍵!原因に合わせた治療で改善できる

歯ぐきが下がる原因は、

  • 歯周病

  • 強すぎる歯磨き

  • 加齢

  • 噛み合わせの問題

などさまざまですが、早めの対処によって進行を止めたり、元に近づける治療を行うことができます。

「最近歯が長く見える」「しみる症状がある」
と感じたら、放置せずに原因を確認しておくことが大切です。