こんにちは。
わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。
稲沢市、あま市、清須市、などの近くの地域で、
シニアの方々やそのご家族の方々に愛され、おすすめして頂ける歯科医院を
目指しています。
予約しなくてもご来院頂けますので、ぜひいつでもお気軽にお越しください。
高齢者とインプラント治療の関係
インプラントは失った歯を補う治療法として広く知られています。人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着するため、見た目や噛み心地が天然歯に近いのが大きな魅力です。高齢者にとっても、入れ歯では得られない安定感や快適さを得られるため、生活の質を高める方法として注目されています。ただし、年齢による体の変化や健康状態が、治療の成功率に影響を与える点も理解しておく必要があります。
成功率を高めるための体の条件
高齢者がインプラント治療を受ける際には、全身の健康状態や顎の骨の状態が大きな要因となります。
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顎の骨量と質:骨がしっかりしていなければインプラントが安定せず、成功率が下がります。骨量が不足している場合は、骨造成術で補うことが可能です。
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全身疾患の有無:糖尿病や心疾患、骨粗しょう症などの持病があると治癒に時間がかかる場合があります。主治医との連携が重要です。
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口腔内環境:歯周病や口腔内の清掃状態が悪いと、細菌感染のリスクが高まり、インプラントの失敗につながります。
治療法の工夫と選択肢
高齢者のインプラント治療では、一般的な方法だけでなく、患者の体に負担をかけにくい工夫が行われます。
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短いインプラントの活用:骨量が少ない場合でも大きな手術を避けて対応できる方法です。
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骨造成術(GBR・サイナスリフト):骨が不足している部位に人工骨や自家骨を移植し、インプラントを安定させます。
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即時荷重インプラント:条件が整えば、埋入したその日に仮歯を装着できる場合もあり、機能回復を早められます。
これらの方法は、体への負担や治療期間を考慮しながら選ばれます。
メンテナンスが成功率を左右する
インプラントは装着して終わりではなく、定期的なメンテナンスが不可欠です。特に高齢者は免疫力が低下しやすく、インプラント周囲炎にかかるリスクが高まります。治療後は歯科医院での定期検診とクリーニングを受け、毎日の丁寧な歯磨きや口腔ケアを続けることが成功率を大きく左右します。家族や介護者がケアをサポートすることも効果的です。
高齢者インプラントに関するよくある質問
Q. 高齢でもインプラント治療は可能ですか?
A. 年齢そのものは制限になりません。体の健康状態や骨の状態を確認した上で適応が判断されます。
Q. 骨が少なくても治療できますか?
A. 骨造成術や短いインプラントを活用することで、多くの場合は対応可能です。
Q. 入れ歯と比べてどんなメリットがありますか?
A. 固定されるためずれにくく、噛む力や発音が自然に近く、食事や会話の快適さが向上します。
健やかな生活のためにインプラントを検討しよう
高齢者にとってインプラントは、食事を楽しみ、健康を維持するための有力な選択肢です。成功率を高めるには、事前の健康チェック、適切な治療法の選択、そして治療後のメンテナンスが欠かせません。歯科医師と十分に相談し、自分に合った方法で快適な口腔環境を手に入れましょう。