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インプラントの寿命を左右する!被せ物が割れないための対策

こんにちは。
わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。

稲沢市、あま市、清須市、などの近くの地域で、
シニアの方々やそのご家族の方々に愛され、おすすめして頂ける歯科医院を
目指しています。

予約しなくてもご来院頂けますので、ぜひいつでもお気軽にお越しください。

インプラントは、失った歯を補うための高度な治療方法であり、適切なケアをすれば10年以上機能することも珍しくありません。しかし、インプラントの上に装着される「被せ物(上部構造)」は、衝撃や摩耗により割れてしまうことがあります。せっかく入れたインプラントを長持ちさせるためにも、被せ物が割れないようにするための対策を知っておくことが重要です。

1. 噛み合わせの調整をしっかり行う

インプラントは天然歯と違ってクッションの役割を果たす歯根膜がないため、噛む力がダイレクトに伝わります。噛み合わせにズレがあると、被せ物に一部だけ強い力が加わり、割れやすくなります。治療後も定期的に噛み合わせを確認し、必要に応じて調整を行うことが、被せ物を守るための第一歩です。

2. 歯ぎしり・食いしばり対策をする

無意識のうちに行われる歯ぎしりや食いしばりは、インプラントに強い負担をかけます。特に就寝中の歯ぎしりは自覚しづらく、長期間続くことで被せ物が割れる原因になります。マウスピース(ナイトガード)の使用や、日中の噛みしめ癖の意識的な改善が有効です。

3. 適切な素材を選ぶ

インプラントの被せ物にはセラミック、ジルコニア、金属などさまざまな素材があります。美しさを重視するならセラミック、強度を重視するならジルコニアや金属が適しています。強く噛む癖がある人や奥歯に装着する場合は、耐久性のある素材を選ぶことが重要です。歯科医と相談して、自分に合った素材を選びましょう。

4. 日常のケアを丁寧に行う

インプラントは虫歯になりませんが、周囲の歯茎が炎症を起こす「インプラント周囲炎」はリスクがあります。歯茎が下がることで被せ物の位置がずれたり、支えが弱くなって割れやすくなることがあります。毎日の歯磨きに加え、フロスや歯間ブラシを使って清潔な状態を保つことが大切です。

5. 定期的なメンテナンスを受ける

インプラントの成功には、治療後のメンテナンスが欠かせません。歯科医院での定期検診では、噛み合わせの調整、被せ物のチェック、クリーニングなどを行い、トラブルを未然に防ぐことができます。少なくとも半年に一度は通院し、インプラントの状態をプロの目で確認してもらいましょう。


インプラントの被せ物は精密な技術で作られていますが、使い方次第でその寿命は大きく変わります。「噛み方」「素材」「日々のケア」「定期的なチェック」、これらを意識することで、インプラントのトラブルを防ぎ、長く快適に使い続けることが可能になります。大切なインプラントを守るために、今日からできることを始めましょう。