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わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。

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「虫歯になってもすぐに痛くならないから大丈夫」と思っていませんか？虫歯は痛みが出るまでに時間がかかることもありますが、実は気づかないうちにどんどん進行している可能性があります。今回は、虫歯がどのくらいの速さで進行するのか、その目安と予防法について解説します。

虫歯の進行は4段階に分かれる

虫歯は「C0（初期）→C1→C2→C3→C4」と段階的に進行していきます。C0の段階ではエナメル質の脱灰が始まった状態で、見た目の変化はほとんどありませんが、C1になるとエナメル質が溶け始め、表面が白く濁ったり小さな穴があいたりします。C2で象牙質まで進行し、甘いものや冷たいものにしみるようになります。C3では神経まで到達して激しい痛みを伴い、C4になると神経が死んでしまい、歯の根の先に炎症を起こすこともあります。

虫歯の進行速度は人によって違う

虫歯の進行スピードは人それぞれで、早ければ数ヶ月、遅い人では数年かかることもあります。進行を早める要因には、砂糖の多い食生活、口腔内の清掃不足、唾液の分泌量が少ないこと、フッ素の使用不足などがあります。また、乳歯や永久歯が生えたばかりの子どもはエナメル質が弱いため、進行が早い傾向にあります。

放置するとどうなる？

虫歯を放置すると、進行するごとに治療が複雑かつ高額になっていきます。C1やC2の段階であれば、比較的簡単な処置で済むことが多いですが、C3以上になると神経を取る根管治療が必要となり、最終的には抜歯が必要になることもあります。進行した虫歯は口臭や全身への悪影響を引き起こす可能性もあるため、軽く考えないようにしましょう。

進行を防ぐためにできること

虫歯の進行を防ぐには、毎日の正しい歯磨きが基本です。フッ素入り歯磨き粉を使用し、歯間ブラシやデンタルフロスも併用しましょう。また、間食の回数を減らし、ダラダラ食べを避けることも重要です。そして、定期的に歯科検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。

まとめ：虫歯は静かに進行するからこそ、早めの対応が大切

虫歯は気づかないうちに進行し、気づいた時にはすでに深刻な状態になっていることもあります。進行速度は個人差がありますが、放置すればするほど治療が難しくなるのは共通です。日頃のケアと定期検診を習慣にし、虫歯から大切な歯を守りましょう。