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わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。
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口臭予防やお口の清潔を保つために使用されるマウスウォッシュ(洗口液)。特に歯周病予防を目的として使用する人も増えていますが、実際にどれくらいの人が使っているのでしょうか?また、マウスウォッシュは歯周病対策に効果的なのか、正しい使い方についても詳しく解説します。
マウスウォッシュの使用率はどのくらい?
日本国内でのマウスウォッシュの使用率について、いくつかの調査結果があります。一般的には30〜40%程度の人が日常的に使用しているとされています。しかし、これは国や年齢層によっても異なります。
例えば、厚生労働省の「歯科疾患実態調査」や民間の調査によると、日本では歯ブラシやデンタルフロスの使用率は高いものの、マウスウォッシュの利用率は欧米に比べるとまだ低い傾向にあります。一方で、アメリカでは約70%以上の人がマウスウォッシュを使用しているというデータもあり、国による習慣の違いが見られます。
日本においては、特に30代〜50代の働く世代での使用率が高い傾向にあり、口臭対策や時短ケアとして取り入れている人が多いようです。しかし、歯周病予防を目的としている人はまだ少なく、「マウスウォッシュだけでは不十分」という認識が広がっているため、積極的に使う人が限られているのが現状です。
マウスウォッシュは歯周病予防に効果的?
マウスウォッシュは、歯周病の予防に役立つのでしょうか?結論から言うと、補助的なケアとしては有効ですが、歯磨きの代わりにはなりません。
1. 細菌の増殖を抑える
歯周病の原因は、歯と歯茎の間にたまるプラーク(歯垢)に潜む細菌です。マウスウォッシュには殺菌成分が含まれているため、細菌の繁殖を抑える効果があります。特に、クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウムといった成分を含むものは、歯周病菌に対して高い効果を示すことが研究で報告されています。
2. 口臭予防にも有効
歯周病の初期症状として、口臭の悪化が挙げられます。マウスウォッシュを使うことで、口臭の原因となる細菌を抑えることができ、一時的に息をさわやかに保つことができます。ただし、根本的な解決には歯垢の除去が必要なため、マウスウォッシュだけでは不十分です。
3. 炎症を抑える効果
歯周病が進行すると、歯茎の腫れや出血が起こります。抗炎症成分を含むマウスウォッシュを使用することで、症状の悪化を防ぐことができます。ただし、すでに進行した歯周病を治すことはできないため、早めに歯科医院を受診することが重要です。
マウスウォッシュの正しい使い方
マウスウォッシュの効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方を知ることが重要です。間違った使い方をすると、期待する効果が得られないばかりか、逆効果になることもあります。
1. 歯磨き後に使う
マウスウォッシュを使うタイミングは、歯磨きの後がベストです。歯磨きで物理的にプラークを落とした後に使用することで、殺菌成分がより効果的に働きます。逆に、歯磨きの前に使用すると、マウスウォッシュの効果が歯磨きで洗い流されてしまうため、もったいない結果になります。
2. 適量を守る
一般的に、10〜20ml程度(キャップ1杯分)のマウスウォッシュを口に含みます。商品によって適量が異なるので、ラベルの指示を確認して使用しましょう。
3. 30秒〜1分間しっかりすすぐ
短時間ですぐ吐き出すのではなく、30秒〜1分間しっかりすすぐことが大切です。これにより、有効成分が口腔内全体に行き渡り、より高い殺菌効果が期待できます。
4. 使用後はうがいをしない
マウスウォッシュを使用した後に水ですすぐと、有効成分が流れてしまい、効果が半減します。使用後30分程度は飲食やうがいを控えるのが理想的です。
5. アルコールタイプとノンアルコールタイプを使い分ける
マウスウォッシュにはアルコールタイプとノンアルコールタイプがあります。アルコールタイプはスッキリ感が強いですが、刺激が強いため、口内炎がある場合や敏感な人には向いていません。ノンアルコールタイプは低刺激で、長時間のすすぎがしやすいのが特徴です。歯周病予防には、低刺激で長時間使えるノンアルコールタイプが適しています。
まとめ
マウスウォッシュの使用率は、日本では30〜40%程度とまだ低めですが、歯周病予防の補助として有効なアイテムです。ただし、マウスウォッシュだけで歯周病を防ぐことはできず、歯磨きやデンタルフロスと併用することが重要です。
正しく使うことで、細菌の繁殖を抑え、歯茎の健康を維持することができます。特に、歯磨き後に使用し、すすぎすぎないことがポイントです。毎日の口腔ケアにマウスウォッシュを取り入れ、歯周病のリスクを減らしましょう!