こんにちは。
わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。
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歯周病は、歯を支える組織が炎症を起こし、進行すると歯が抜け落ちる可能性のある病気です。成人の多くが罹患しているとされる歯周病ですが、初期段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行してしまうことも少なくありません。歯科医院での定期検診やクリーニングは重要ですが、日々のセルフケアなしでは歯周病の予防は難しいのが現実です。そこで今回は、歯周病を防ぐための自宅での口腔ケアのポイントについて詳しく解説します。
歯周病の原因と進行
歯周病の主な原因は、歯と歯茎の間にたまる「プラーク(歯垢)」です。プラークには細菌が多く含まれており、これが歯茎に炎症を引き起こし、歯周病を進行させます。さらに、プラークが放置されると、唾液中のミネラルと結びついて「歯石」となり、歯ブラシでは除去できなくなります。歯石の表面にはさらに細菌が付着しやすくなり、炎症が悪化する原因になります。
初期の歯肉炎の段階では、歯茎が赤く腫れたり、歯磨きの際に出血しやすくなります。しかし、進行すると歯を支える骨が溶け、歯がぐらついて最終的には抜け落ちてしまうこともあります。こうした事態を防ぐためにも、毎日のケアが不可欠です。
自宅でできる歯周病予防のポイント
1. 正しい歯磨きを徹底する
歯周病予防の基本は、毎日の歯磨きを丁寧に行うことです。ただし、力任せに磨くだけではプラークをしっかり落とせません。ポイントは「やさしく丁寧に、細かく動かす」ことです。
特に、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)にプラークがたまりやすいため、歯ブラシを45度の角度で当てて小刻みに動かしましょう。また、歯ブラシの毛先が開いてしまうと、細かい汚れが落としにくくなるため、1〜2か月ごとに交換するのが理想です。
2. デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを完全に取り除くことはできません。特に、奥歯の隙間や歯並びが重なっている部分は、プラークがたまりやすいポイントです。そこで、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、より効果的に汚れを除去できます。
歯と歯の隙間が狭い場合はデンタルフロス、広い場合は歯間ブラシが適しています。毎日の習慣として取り入れることで、歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。
3. マウスウォッシュを取り入れる
マウスウォッシュ(洗口液)を使用することで、口腔内の細菌を減らし、歯周病の予防につながります。ただし、マウスウォッシュだけではプラークを除去することはできないため、あくまで歯磨きやフロスの補助として活用しましょう。
4. 唾液の分泌を促す
唾液には、口腔内の細菌を洗い流し、歯や歯茎を健康に保つ働きがあります。しかし、加齢やストレス、口呼吸などの影響で唾液の分泌が減ると、細菌が増殖しやすくなり、歯周病が進行しやすくなります。
唾液の分泌を促すためには、よく噛んで食べることが大切です。ガムを噛む、舌を動かすトレーニングをする、水分をこまめに摂るなどの工夫をしてみましょう。
歯科医院での定期検診も忘れずに
自宅でのケアを徹底していても、完全に歯石を防ぐことはできません。歯石がついてしまった場合は、歯科医院でのクリーニングが必要です。また、歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、定期的に歯科検診を受けることで、早期発見・早期治療につなげることができます。
理想的なのは、3〜6か月ごとに歯科医院でチェックを受けること。専門的なクリーニングを受けることで、日々のケアでは取り切れない汚れを落とし、歯と歯茎の健康を維持しやすくなります。
まとめ
歯周病の予防は、歯科医院の治療だけではなく、毎日の口腔ケアが大きな鍵を握っています。正しい歯磨きに加え、デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュを取り入れることで、より効果的に歯周病を防ぐことができます。また、唾液の分泌を促すことや、定期的な歯科検診も忘れずに行いましょう。
毎日の小さな積み重ねが、将来の歯の健康を左右します。歯周病を防ぎ、いつまでも自分の歯で食事を楽しめるよう、今日からできるケアを実践していきましょう!