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高血圧とお口の意外な関係!

こんにちは。
わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。

稲沢市、あま市、清須市、などの近くの地域で、
シニアの方々やそのご家族の方々に愛され、おすすめして頂ける歯科医院を
目指しています。

予約しなくてもご来院頂けますので、ぜひいつでもお気軽にお越しください。

高血圧は心臓や血管に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高めることで知られていますが、実は「お口の健康」とも深い関わりがあることをご存知でしょうか?高血圧と口腔健康の関係は、歯周病などのリスクと結びついており、どちらか一方が悪化すると他方も影響を受けやすくなります。

1. 歯周病と高血圧のリスク

歯周病は、歯茎や歯を支える骨が細菌感染によって炎症を起こす病気で、初期には歯茎の腫れや出血が見られ、進行すると歯を失う原因になります。この歯周病が高血圧と関連することが、近年の研究で明らかになってきました。歯周病によって生じる炎症は、血液中に炎症物質を放出し、血管を硬くし、血圧を上昇させることがわかっています。また、歯周病が進行することで、全身の血管に影響を及ぼし、高血圧の症状を悪化させるリスクもあります。

2. 高血圧による口腔トラブル

高血圧そのものも口腔内の健康に影響を及ぼします。高血圧によって血液循環が悪化すると、歯茎や歯の周りの組織に十分な酸素や栄養が行き渡りにくくなり、歯周病になりやすい環境が整ってしまうのです。さらに、高血圧の治療薬の一部には、唾液の分泌を抑え、口腔内が乾燥しやすくなる副作用があるものもあります。この口腔乾燥は唾液の抗菌作用を弱め、細菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。

3. 歯周病予防が高血圧予防にもなる?

歯周病を予防し口腔内を健康に保つことは、高血圧予防にもつながる可能性があります。歯周病治療によって口腔内の炎症が抑えられると、全身の炎症状態も改善され、血圧が正常化しやすくなる効果が期待されているのです。日々の歯磨きや歯科検診の習慣を続けることは、単に歯や歯茎を守るだけでなく、心血管の健康をサポートする面でも重要です。

高血圧と歯周病は別々の症状に見えますが、実際には密接に関わり合っています。どちらの予防も、健康的な生活を支える重要な要素です。歯周病が気になる方や高血圧の治療を受けている方は、定期的な歯科検診を行い、お口の健康を保つことで、全身の健康維持にもつなげていきましょう。