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歯周病はなぜ薬では治せないのか

こんにちは。
わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。

稲沢市、あま市、清須市、などの近くの地域で、
シニアの方々やそのご家族の方々に愛され、おすすめして頂ける歯科医院を
目指しています。

予約しなくてもご来院頂けますので、ぜひいつでもお気軽にお越しください。

現在、日本人の歯を失う原因の第1位は歯周病です。その罹患率を年代別に調べると、その年代全体に占める割合は、15歳から24歳が20%、25歳から34歳で30%、35歳から44歳で40%、55歳以上で55〜60%です。

世界で最も蔓延している病気としてギネスブックにも認定されており、
21世紀に入ってその研究が加速すると、脳血管疾患、心血管疾患、がん、骨粗鬆症、慢性関節リウマチなどの原因になっていることが分かってきました。

歯周病は細菌が原因の感染症になります。
感染症と聞くとワクチンや抗生物質を使用すれば治るのでは?と思う方もいるのではないでしょうか。

しかし、残念なことに現在、薬で歯周病が完治することはありません。抗生物質を飲むと一時的に症状は治りますが、時間が経つと歯周病原菌は増えて同じ状態になります。
ずっと抗生物質を飲み続ければ良いのです。・・・が、耐性菌ができて、薬が効かなくなるばかりか、人に有益な細菌まで死滅させてしまい、体調不良を招く可能性があります。

歯周病の研究は続けられており、歯周病を引き起こす「悪玉菌:レッドコンプレックス」も特定されてきました。
将来的に歯周病を薬で治せる日が来ることも考えられますが、現代人にとって歯周病に対するには毎日のセルフケアと定期的な歯科医院でのチェックが最重要になります。

何はともあれ、歯周病は細菌が大きく関わっている感染症で生活習慣病なので、健やかな毎日のために、歯と歯茎の境目を意識した『あなたに合った歯磨きを』、専門家である歯科衛生士さんのアドバイスを参考に、身につけましょう。