わだち歯科シニア歯科の院長玉本です。
『歯の神経はなるべく残しましょう』と歯科医院で言われたことはありませんか?
そこで今回は、歯の神経についてお伝えしていきたいと思います。
歯の神経があるから、異変に早く気付く!
『歯の神経』と言われても、いまいちピンと来ない方も多いのではないでしょうか。
そもそも神経とは、脳とからだのすみずみをつなぎ、連絡を取り合うネットワークのことをいいます。
これだけでも、歯の神経は、歯で受けた刺激を脳へと伝える大切な役割を果たしている、ということがわかりますね。
『歯が痛い、不快感がある』と感じるのは、歯の神経があるからなのです。
もしも歯の神経を取り除くと、痛みを感じなくなりますし、不快感もなくなります。
これだけみると『歯の神経があるせいで歯が痛むのか』と誤解されそうですが、痛みや不快感を感じられることは、からだの危機管理能力としてなくてはならないものです。
歯をできるだけ長持ちさせるためには
歯の寿命は、神経があるかないかによって、10年近く違ってくると言われています。
なるべく神経をとらずに済むように、日々のお手入れや定期検診などで管理していきましょう。
もちろん、神経をとってからも20年、30年と維持される方もいらっしゃいます。
しかし、神経をとらずに済むのであれば、とらないのが歯のためには良いでしょう。
万が一、歯の神経が死んでしまったら、信頼できる歯科医院で根気強く治療を受けましょう!
歯の神経を取り除く治療は、とても繊細な作業を行うため、時間や回数がかかります。
途中でめんどくさく感じることもあると思いますが、省略できることではないので、頑張って最後まで通院してくださいね。
しっかり治療をしたあとには、定期的な検診も受けましょう。
神経をとった歯は、むし歯になったりヒビが入ったりしても分かりにくく、発見が遅れると歯を失う可能性もあがってしまいます。
定期検診は、むし歯や歯周病を予防するためにクリーニングや検査を行います。
おくちの異変を早期発見・早期治療することで、歯の健康だけでなく、全身の健康にもつながりますので、積極的に受診しましょう!