わだち歯科シニア歯科です。
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歯の寿命はどのくらいかご存じでしょうか。
正常な人の歯の本数は、親知らずを含めて32本です。歯の本数を維持することで健康的に過ごせるといわれています。一方で、厚生労働省が2016年に行った歯科疾患実態調査によると、60歳代では24.5本、75歳では15.7本まで減ってしまうことがわかりました。
今回は、日本人の歯の寿命や歯を失う原因をお伝えしたいと思います。
歯の寿命と失う原因
一般的に歯の寿命は60年ほどといわれています。現代日本人は55~64歳から徐々に歯が抜け始める方が多いと言われています。
歯の寿命を短くしたり、失ったりする主な原因には、虫歯と歯周病の2つがあります。比較的若い年齢層は虫歯によって歯を失うケースが多く、残った歯が少なくなるにつれて歯周病が原因で歯を失う傾向にあるようです。
失いやすい歯として、以下のような歯があげられます。
- 治療をしていない虫歯
- クラウンを装着している歯
- 部分義歯の針金をかける歯
- 歯周病が進行している歯
歯周病が進行している場合、歯周病が原因で歯がぐらつき、最終的に自然に抜け落ちるケースもあります。
しかし歯を失うケースのほとんどが、歯科クリニックでの抜歯によるものといわれています。歯科クリニックで抜歯に至る原因とその割合は以下のとおりです。
- 歯周病(37%)
- 虫歯(29%)
- 破折(18%)
- 埋伏歯(5%)
- 矯正(2%)
上記からもわかるように、虫歯や歯周病は、歯を失う大きな原因となります。
また抜歯に至る破折は、物理的なものではなく、虫歯などにより神経を抜いた歯が折れたり欠けたりしたものだと思われます。神経を抜いた歯は、栄養が十分に届かなかったり、虫歯を自覚しにくかったりといった理由で寿命が短くなりやすいのです。
歯と健康の寿命を延ばすにはメンテナンスが大切
歯の寿命を延ばし、健康に過ごせる期間を長くするためには、歯のメンテナンスが欠かせません。初期の虫歯や歯周病は自覚症状を感じにくいため、定期的に歯科クリニックを受診して早期発見・早期治療につなげましょう。
また、歯石や歯垢の除去といった歯のクリーニングも重要です。毎日、しっかりと歯磨きをしていたとしても、ブラシが届かない場所には歯垢や歯石ができやすくなります。セルフケアで取り除けない歯垢や歯石を放置すると虫歯や歯周病の原因となるため、歯科クリニックで除去してもらうようにしましょう。